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サステナブルな社会を作るための<br/>金融経済教育セミナーを開催

開催レポート

サステナブルな社会を作るための
金融経済教育セミナーを開催

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青稜中学校・高等学校

2026/01/10

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下:MUFG)及び三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、新年最初の金融経済教育セミナーとなる「サステナブルな社会を作るための金融経済教育セミナー」を、2026年1月10日(土)に開催しました。本セミナーでは金融経済教育推進機構(J-FLEC)のご協力を賜りながら、共催の読売新聞社が運営する中学受験サポートの会員校の中高生を招き、品川区の青稜中学校・高等学校にて実施しました。

このセミナーでは、「経済活動」が持続可能な社会を創っていくために、どのような役割を果たしていくかを考えることを目的に、三菱UFJモルガン・スタンレー証券による第1部のワークショップと、J-FLECの認定アドバイザーによる講義の2部構成で開催しました。

普段各校で行われている探究学習やSDGsの授業では得られない、他校の生徒たちとの交流を通じた、様々な意見交換・貴重な学びの場となりました。

MUFG:南里 彩子によるセミナー開催のご挨拶

セミナー開催にあたり、MUFG常務執行役員・金融経済教育担当役員を務める南里 彩子よりご挨拶を申し上げました。

冒頭に今回のセミナー参加理由について生徒たちへ問い掛けがあり、SDGsへの興味もさることながら、金融経済教育に関心の高い生徒さんが集まっていることを知ると、驚きとともに感激の笑みを浮かべつつ、年が明けたばかりの3連休初日での開催となった本イベントに参加いただけたこと、また共催・協力いただいた各社への感謝の言葉をお伝えしました。

また2部構成となる本セミナーを通じて、「“正しい知識で賢い判断をして、自分の暮らしや生き方をデザインしてほしい”という想いを込めて、様々なカタチで金融経済教育を展開しています。今日はせっかくの機会なのでひとつでも多くの知識を吸収し、今後の生活に活かしてほしいです!」と生徒たちに呼び掛けました。

第1部:ワークショップ【お金の力-CHOICE-Digital】

会場となった青稜中学校・高等学校の生徒をはじめ、首都圏の中高生約110名が参加した本セミナー。各グループに分かれてワークショップを実施する教室に移動すると、今回初対面となる他校の生徒同士、はじめは緊張した面持ちでしたが、チームプレイとなるワークショップに向けて自己紹介などのアイスブレイクを経て、和やかな雰囲気が作られていきました。

「お金の力-CHOICE-Digital」はお金の使い方が社会や環境へ与える影響を、“お金の人生ゲーム”を通して体験的に学ぶデジタルプログラムです。参加チームが1つの島の住人となり、チームごとに設定された所持金・モノの豊かさ・心の豊かさのミッション達成に向けて、お金の使い方(買う・貯める・増やす・譲る)をグループで相談しながら、ゲームを進行していきます。

選択したアクションによって島内全体の経済・社会・環境の3つのパラメータが互いに関連し合って変動し、各チームのミッションにも影響していきます。途中、島内のパラメータに応じたイベントも発生し、産業の活性や災害発生によって状況も一変するので、予測不能な事態に対応するための保険加入などのアクションを選択する判断が、ミッション達成への肝となっていきます。

消費や投資による社会的インパクトを意識し、グループで意見交換することで、より有意義な選択を行うための判断力や責任感を養うことができるプログラム設計となっています。

まずはアニメーションによる導入動画の視聴と各種機能の解説、チュートリアルのアクション操作を行って、さっそくゲームを開始していきます。

各アクション開始時に支給される給与を元に、モノの購入、投資、寄付や貯金などを選択しゲームを進行していく生徒たち。

アクションを終えるごとに生活費の支払いが行われ、ゲーム進捗度によって経済パラメータが上がるごとに時代が変わり、給与や生活費が増えていくリアリティさも、このゲームの魅力です。

はじめのうちは各チームのミッション達成に最も影響度の高いアクションを選択していくことで、島内の経済パラメータが急上昇するものの、その反面、社会・環境パラメータが下がっていってしまい、全体のパラメータバランスが取れない状況が続きます。島の発展と引き換えに社会情勢・環境が不安定になっていくと、住民間のトラブルや気象災害が発生し、各チームのミッションの進捗状況を妨げていきます。

突如発生するイベントに、保険加入していたチームからは安堵の声と、何も対策をしていなかったチームからは苦悩する様子がうかがえました。

ゲーム中盤、各チームとも四苦八苦しながらも、自分たちのミッション達成だけに固執せず、島内全体のパラメータにも目を向けたアクションを選択するようになってくると、徐々に社会・環境パラメータのバランスがとれてくるようになり、それが各チームのミッションにも結果的にプラスの影響を及ぼしていきます。

地球・世界がこれまで辿ってきた、産業発展や急激な経済成長、そして現代に浮き彫りとなってきた社会課題や環境問題といった歴史の追体験をするような感覚が、ゲーム全体から生徒たちへ伝わっていきました。

個人の幸福を高めながらも、独りよがりにならず、社会全体の幸福も同時に追求していくために、賢い選択・正しい判断とは何か?未来のために今自分たちができることは何かをみんなで相談しながら考え、すべてのアクションを選択していきます。

最後には、自分たちのミッション達成と島内の社会・環境・経済パラメータのバランスを踏まえてグループそれぞれの意思決定をしながら、ゲームを終えました。

初対面の生徒同士でも、自分の意見や全体を俯瞰した配慮など、それぞれの考えや価値観を共有・相談し合って、判断と選択を繰り返した生徒たち。

参加を終えた感想では、

「自分たちの利益のみに注目していたらダメだし、だからといって島のスコアのみに注目していたら自分たちの利益にならなくて、目標を達成するには広い視野が必要だと感じた。」

「お金を使うという行為が経済・環境・社会に影響してしまうため、そこまで考慮するのが非常に難しかった。実際の生活でも、一つのモノを買うだけで様々なことに影響を与えることを実感できた。」

など、自分たちの普段の何気ない選択が周囲にどのように影響を及ぼしていて、積み重なった未来で予想していなかった結果を生むといった、これまでに意識することの少なかった視点に気づかされる生徒の声が多く、これからの現実世界での自分たちの選択について考える貴重な機会となったようです。

第2部:講師:村松 祐子様による講義 【テーマ】サステナブルな社会構築につながる金融の役割

第2部 では、J-FLEC認定アドバイザーの村松 祐子様を講師に迎え、「サステナブルな社会構築につながる金融の役割」というテーマで講義していただきました。

はじめに「SDGsのために個人に出来ることは、どんなことか?」、暮らしの中で貢献できることを参加者に書き出してもらい、周りの人と共有してもらいました。

様々な意見が出る中で、特に社会に大きく影響する「消費行動」について、“サーキュラーエコノミー”の考え方を中心に解説していただきました。

世の中にどのようなビジネスが広がるかは、私たちの消費行動にかかっており、製造面で新たな製品を0から作らず、リメイクするビジネスや、利用面で既にある製品をレンタルするビジネスなど、環境に配慮した新たなサービスが定着し、当たり前の世の中になる、新たな市場を生み出すといったことが私たちの普段の消費行動によってもたらされることを強調して伝えました。

さらに消費行動だけでなく、融資や投資により環境に配慮した企業の取り組みにおける実行力を助ける“サステナブルファイナンス”にも話が及び、「今使わないお金を、今使いたい企業に提供する」という融資・投資の基本的な考え方や仕組み、新たに登場した「ESG債/SDGs債」といった手法についても、具体的な事例を用いて解説いただきました。

サステナブルな社会実現に向けた活動の中に、わたしたちの金融活動がすでに組み込まれていることに改めて触れながら、最後には第1部のワークショップで実感したように、一人一人の選択によって社会が変わること、そうした消費行動や金融活動・ビジネスを通じて持続可能な社会を実現していってほしいと、未来ある中高生たちに向けて力強く呼び掛けました。

修了証の贈呈

続いて、本セミナーの受講を修了した証として、修了証の贈呈が行われ、会場となった青稜高校の生徒が参加者を代表して、南里より修了証を受け取りました。

修了証は今回の学びの証としてだけでなく、今後の活動や自己アピールに役立ててもらえるよう、参加者たちに伝えられました。

J-FLEC理事長:安藤 聡様によるセミナー終了のご挨拶

本セミナーの終了にあたり、協力いただいた金融経済教育推進機構(J-FLEC)の理事長を務める安藤 聡様からご挨拶を賜りました。

お話の中で、今日覚えてもらいたいキーワードとして、

・インベストメントチェーン(投資の連鎖)

⇒お金の流れが自身の暮らしや社会にもたらす影響を意識・理解する。

・金融リテラシー

⇒知識を深めるとともに判断力を養っていくことが重要。

また一人で学ぶだけでなく、友人や家族と一緒に学び続けることが大切。

・ファイナンシャル・ウェルビーイング

⇒金融リテラシーを高めることは手段でしかない。金融行動を変えた成果として、金融面での幸福が得られる。

サステナブルな社会実現に向けた活動の中に、わたしたちの金融活動がすでに組み込まれていることに改めて触れながら、最後には第1部のワークショップで実感したように、一人一人の選択によって社会が変わること、そうした消費行動や金融活動・ビジネスを通じて持続可能な社会を実現していってほしいと、未来ある中高生たちに向けて力強く呼び掛けました。

MUFGでは、金融経済教育の提供は、MUFG が優先して解決に取り組む10課題の一つである「少子高齢化への対応」に対する主要施策の一つと位置付けています。金融機関として次世代を担う子どもたちが将来に向かって進むチカラになるべく、これからもグループ一体となって金融リテラシーの向上に貢献してまいります。

今回ご参加いただいた、中高生の皆さん、本当にありがとうございました。

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