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MONEY GENIUS 2025夏 ワンダーラボ

開催レポート

MONEY GENIUS 2025夏 ワンダーラボ

# LOOP
# MONEY GENIUS
# VALUE
# 特別開催イベント

MUFGグローバルラーニングセンター

2025/08/03

前回東京で実施した「MONEY GENIUS 2025春」に引き続き、第2弾として夏休み期間中の子どもたちを対象とした「お金を活かす力」を身につける小学生のための探究イベント「MONEY GENIUS 2025夏 ワンダーラボ」を横浜・名古屋・大阪の3都市で開催。

今回は横浜会場である、みなとみらいにあるMUFGグローバルラーニングセンターでの開催の様子をお届けします。

当日は夏休み期間の小学校5・6年生のお子さんと保護者の総勢40組が参加し、子どもたちがそれぞれ計8チームに分かれて、「VALUE」「LOOP」という2つの探究型ゲームを体験しました。

開催に差し当たって、三菱UFJフィナンシャル・グループの常務執行役員・金融経済教育担当役員である、南里 彩子から挨拶があり、夏休みという貴重な機会に”お金について学ぶこと”の意義や、数あるイベントの中から本プログラムへ参加いただいたことへの感謝を述べました。

アイスブレイクとチームビルディング

プログラムに入る前に、初対面となる子どもたち同士の緊張をほぐすために、今の率直な気持ちをチーム内で共有したり、チーム名やリーダー決めを実施。

またテーマから連想した事柄を揃える「以心伝心ゲーム」では、「夏の定番の食べ物と言えば?」というお題に、『かき氷』や『スイカ』など合わせることの難しさに苦戦しながら、自然と打ち解けていく子どもたち。

これから行うお金に関する本題でも”正解がなく、価値観も異なる”ことを導入として伝えながら、いよいよプログラムに取り組みます。

ワーク(1)「VALUE」

最初のワークとなる探究型のカードゲーム「VALUE」では、まだ”対価をもらう”という経験の少ない子どもたちに、様々なシチュエーションに対して「いくらもらえたらやるか?」という値付けと、普段何気なく買ってもらっているモノに対して「いくら払うか?」と価格を決め、さらにそれぞれの価格を比較する「HIGH/LOWカード」を使って、「もらう」対価と「払う」価格との差による自分と他の人の物事やお金の価値の感覚を露わにしていきます。まさに”正解がなく、価値観も異なる”ことを体験できる、探求型のゲームとなっています。

お題となるカードをめくっていく中で、「バースディケーキを作る」カードと「市販のケーキを買う」カードという、似ているようで費用や手間の異なるカードが揃うチームもあり、改めて対価と支払いの観点を交えて、悩ましい様子で金額を設定していました。

さらに「今日が自分の誕生日だとしたら?」や「利き腕が骨折してつかえないとしたら?」といった限られた条件を設定する「シチュエーションカード」が加わり、それぞれ価格が変化することによって、「HIGH/LOWカード」の判断が覆るなど、物事の価値が一定ではなく、個々人によって、また置かれている状況によってさまざまに変化すること楽しみながら実感しました。

「一人ひとり思っていること、考えていることが違うことに気づきました」といった感想や「今まではなんでも買ってもらっていたけど、今回の授業でお金を大切に使うことの大切さを知ったので、いままでより買ってもらうものを少なくしたいなと思った。また自分のお金で買うものも増やそうと思いました。」と、ご両親が思わず喜んでしまう感想もありました。

またその後の休憩時間にも、休む合間を縫って「VALUE」に取り組む様子もあり、初対面の同士でも楽しみながら意見や価値観を共有することで、小さな友情が芽生えていたようでした。

ワーク(2)「LOOP」

次に取り組むのは、自分が使ったお金がその先のお店や生産者などに及ぼす影響を想像しながら、経済の仕組みを思考するゲーム「LOOP」。

はじめは「みんなが牛乳をたくさん買う」という身近な購買体験から起きる「LOOP」を考えます。

「酪農家が儲かる」というステップから、「アイスが安くなる」という自分たちの生活に返ってくる回答や、「牛の過ごしやすい環境が増える」といった生産者側での設備投資につながる回答など、普段の生活の中であまり考えることのない観点で思考をめぐらします。

その後は、ブレスト(ブレインストーミング)の形式で、自分に身近な「お金を払うこと」を可能な限り書き出すことに挑戦。コツをつかんで多くアイデアを書き出せる子を称える一方で、アイデアに乗っかって想像を膨らませたり、近しいアイデアをグルーピングしたりなど、それぞれの個性や得意を尊重することを促しながら、チームプレイを実践していきます。

さらに、ブレストで出した「お金を払うこと」を出発点として、お金が回ることで巻き起こる「LOOP」をチームで想像していきます。

最も起きてほしい「LOOP」を発表するシーンでは、”お祭りに行く”ことで”自分の評価が上がる”という一見つながりが想像できないユニークな回答や”募金をする”ことで”世界平和”になるという自分の行動が世界に及ぼす影響を連想する回答など、子どもたちの自由で柔軟な表現がたくさん飛び出しました。

オープンマイク

イベントの締めくくりは、参加者全員で今日の感想を共有する「オープンマイク」の時間です。

発表は子どもたちだけでなく、参加した保護者の方にも発展して行っていきます。

子どもたちからは、

「人や状況に寄って価値観が変わる」こと、また「お金の循環の仕組みがよく分かった」といった感想や、「自分の払ったお金がめぐって、誰かの助けなったらと思いました。」と心温まる言葉も。

保護者の方からは、

「環境が異なるご家庭の子どもたちの、さまざまな価値観にも触れられることができてよかった」という声が寄せられ、普段の授業内で行うプログラムとは異なる、親子参加型イベントならではの魅力を感じていただけました。

MUFGでは、こうした探究型の金融経済教育イベントを、学校の授業の中ではもちろん、

長期休みの機会なども通じて、各地域で継続的に開催し、子どもたちの金融リテラシーを育んでいく予定です。

また次回の開催を楽しみにお待ちください!

今回ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

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